Episode 5
閉めるべきか、出すべきか
分析の締めくくりとして、CFOから2つの意思決定材料を求められた。1つは、収益性が低迷しているある店舗を閉鎖すべきかどうか。もう1つは、来期の新規出店計画をこのまま進めてよいかどうかだ。
閉鎖判断では、本部配賦費のような「閉鎖しても消えない費用」に惑わされず、純粋に回避可能なコストで判断することが求められる。一方、新規出店については投資回収の観点から数字を示し、経営会議での意思決定を後押しする。
問題 1
この不採算店舗は閉鎖すべきか?
ある店舗の月次損益は、売上400万円、変動費(食材費等)140万円、店舗運営費のうち閉鎖しても回避できない本部配賦費(サンクコスト的性質)が30万円、閉鎖すれば回避できる家賃・水道光熱費等の店舗固定費が180万円である。この店舗を閉鎖すべきかどうか、増分の観点から最も適切な判断はどれか。
問題 2
新規出店の投資回収期間は?
新規出店1店舗あたりの初期投資額(内装・厨房設備等)は2,400万円。出店後の店舗運営利益(減価償却前、キャッシュベース)は月間40万円を見込んでいる。この店舗の投資回収期間(単純回収期間法)を求めよ。
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