Episode 5
2つの投資判断
最後に、経営会議で決裁が必要な2つの投資案件が控えている。1つは新規物流センターの建設案。複数年にわたるキャッシュフローを生む投資のため、単純な回収期間だけでなくNPVで評価する必要がある。
もう1つは、配送車両のEV(電気自動車)化。車両価格は上がるが運行コストは下がるというトレードオフを、増分の考え方で整理し、経営会議に提案できる形にまとめる。
問題 1
新規倉庫建設案は投資すべきか?
新規物流センター建設案は、初期投資10億円、その後5年間にわたり毎年2.6億円の増分キャッシュフローを生むと見込まれている(5年目以降は考慮しない)。WACCは8%とし、年金現価係数(8%、5年)は3.99とする。この投資案の正味現在価値(NPV)として最も近いものを選び、投資すべきかを判断せよ。
問題 2
配送車両のEV(電気自動車)化は進めるべきか?
現在保有する軽貨物車(ガソリン車)は1台あたり年間の燃料費・整備費等の運行コストが90万円。EV車両に切り替えると、車両価格は1台あたり50万円高くなる(補助金控除後の増分投資額)が、年間の運行コスト(電気代・整備費等)は60万円に下がると見込まれる。車両の使用期間を5年とし、資金の時間的価値は無視して単純に比較する場合、EV化によって5年間で得られる正味の便益として最も適切なのは?
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